【日記】普吉島 日々のできごと

南国タイで言葉の神さまと共に歩む

寒いということ

 

これだけ寒い環境に入ったのはたぶん10年ぶりだろう。

 

それまではぼくもいっぱしにエアコンを使い、洗濯機をまわし、冷蔵庫を使うような文明生活をしていた。エヘン

 

それがタイにいって暮らすうちに未開文明の生活に変わっていった。いらない、というかなくても良いものをどんどん削っていった。すると体温調整と扇風機だけで暮らせるようになった。エアコンは暑気の間のお昼過ぎにちょっとだけ使う程度。洗濯物は暑いところで薄着なので量はなく手洗い。キッチンもないところに入ったので、やることはお湯を沸かしたり、サラダをつくるのにちょっと野菜を切る程度になった。朝市場にいってその日食べる食料はすべて調達してくるので冷蔵庫も使わない。

 

それで、

 

空になった実家に帰って後片付けをしているのだが、寒くなって起きづらくなっていろいろなことに気づきはじめた。

 

・寒くなると体が固くなって動きづらくなる

・だんだん朝起きるのも夜トイレにいくのも億劫になる

・庭仕事も日が照るまではやらなくなる

・動きが緩慢で何かをこぼしたり、ばら撒いたりすることが増えてきた

・何となく身体に不快感が広がってくる

・帰国当初はパクツイていた日本の食べものもさほどおいしいと思わなくなった

 

それで、ふと思った。これって「老化現象」というやつだろうと。

 

暖かいタイに10年ほどもいたせいでで免除されていたのだが、寒いというだけで「老化現象」がパラパラと発現してきたのだ。

 

ちなみに日本で人が死ななくなるのは7、8、9月である。暑い時期は死亡数はぐっと減るのだ。そして人がたくさん死ぬのは冬に入ってからなのだ。つまり人間の命は、太陽さまさま。温暖な気候さまさまなのである。

 

そのことをこの寒冷化した1週間でぼくは体験しつつあるのだった。

 

タイ人は日本人より早死にだが理由は日本人のものとは違う。それは暴力沙汰だったり、水質の悪さだったり、空気の汚染だったり、過剰医療(特に投薬量が半端ない)する。タイの温暖さによる恩恵は彼らも受けているはずである。

 

 

 

 

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